「〇〇の市場規模はどうなっているか?」というのは単なる「設問」に過ぎない。
ここで「〇〇の市場規模は縮小に入りつつあるのではないか?」と仮説を立てることで、答えを出し得るイシューとなる。
仮説が単なる設問をイシューにするわけだ。著者-安宅和人(2018). イシューからはじめよ 英治出版
どうも! 手取り20万サラリーマンのさとまると申します。
今回、ご紹介する本はこちら!
イシューからはじめよ ー知的生産の「シンプルな本質」
安宅和人 著
突然ですが、仕事で思うような成果が出なくて悩んでいませんか?
私自身仕事のとき、何をどこまで調べればいいかわからないまま
後回しにするクセがついていました。
受験勉強のときも、限られた時間の中で効率良く問題を解けずに後悔したこともあります。
これまでの人生で何度、
時間があればできたのに…
という妄想の世界に何度思いを馳せたかわかりません。。。(笑)
そうなる原因に思いを馳せることはしないまま、、、、
しかし、本書はそんな長年の悩みに対し、原因と具体的な対策を提示してくれます。
・イシューとは何なのか。なぜイシューからはじめるのか。
・どうすれば効率よく成果が得られるのか。
本記事では、私が共感した部分のご紹介になります。
※全文読まなくても、太字のところだけでもわかるようになってます。
最後までご覧いただければ幸いです。
Q. なんで仕事をする時間が足りないと感じるの??
A. 「犬の道」で時間も体力も消耗してしまうから。
私たちが望む成果は、より少ない労力で大きな成果を生み出すことだと思います。
本書では
生産性の高い仕事 = 課題の質 × 解の質 ÷ 投下した労力・時間
と定義しています。
解の質 …どこまで明確に答えを出せているかの度合い
もちろん、実際に仕事をする上での課題は一つではありません。
本当に取り組むべき課題の中には、それほど重要ではない課題も含まれるでしょう。
そして、質が低い課題にも労力を割いて解の質を上げようとする行為を「犬の道」と
本書では表現されています。
確かに、思考停止に陥り根性で何とかなると考えていては、そもそもいくら時間があっても
生産性の高い仕事はできないでしょう。
そして実際のところ、本当に取り組むべき課題は一つや二つであり
その他は質の低い課題であることがほとんどなのです。
Q. イシューって何なの? なんでイシューからはじめるの??
A. イシューとは、本当に取り組むべき課題のこと。
「犬の道」で疲弊しないためにはイシューから始める必要がある。
日々の仕事の中で課題やトラブルがまったく無い週はごく稀でしょう。
お客様からのクレーム対応、上司からの進捗確認メール、来週の定例会議に向けた資料作成、
新規顧客の開拓のためのアポ取り、新しいプロジェクトのための情報収集、研修の事前課題、、、
それらの課題全てに対応していたらキリがありません。
だからこそ、本当に取り組むべき課題=イシューからはじめなければいけないのです。
締め切りや上司からのプレッシャーのせいで視野が狭くなり、
目の前にあるわかりやすい課題から手をつけていると、
本当に解決すべき課題に取り組む時間も体力も奪われてしまうのです。
Q. どうすれば生産性の高い仕事ができるの?
A. まずはイシューを見極める。
そのためには、仮説を立てて自分のスタンスを取る。
課題に出くわした時、とりあえず解決することが「目的」になっていませんか。
筆者曰く、それでは The「犬の道」です。
まず、数ある課題の中からイシューを見極めなければなりません。
そもそも何のためにこの課題をやるのか、何の答えを出すためにこの課題をやるのか
という「真の目的」を問わなければいけないのです。
そのためには、課題に対し仮説を立て、答えが出る問いにする必要があります。
本ブログ記事の冒頭にある引用部分がまさにそれです。
つまり、
「どうなるかわからないけど、とりあえずやってみた!」
では出てきた答えをどう扱っていいのかわからないけど、
「こんな答えが出るはずだ!」というスタンスを取った場合、
予想通りであれば証明したことになり、予想外であれば新しい発見をしたことになります。
そうは言っても、実際にやるのはムズい!(笑)
私自身本書を読むまで、ただ言われたことだけを黙々とこなすだけの仕事になっていました。
実際は上司からの仕事にケチをつけるようなものなので、
そう簡単にはできないです!(笑)
ただ知っておくだけでも違います。
言われたことはなるべく時間と労力をかけずに終わらせ、
自分の中のイシューには本気で取り組む。
最初から上手くいくわけがありません。
しかし、やらないといつまでもできるようにならないのです。
いかがでしたでしょうか?
まだまだ紹介しきれなかった内容が山積みです。
もっと知りたい!と思ったら、実際に本書を読んでいただくことをオススメします。
今回ご紹介した内容は、私が独断と偏見で選んだ一部にすぎません。
本書は以下の構成で書かれています。
第1章 イシュードリブン ー「解く」前に「見極める」
第2章 仮説ドリブン① ーイシューを分解し、ストーリーラインを組み立てる
第3章 仮説ドリブン② ーストーリーを絵コンテにする
第4章 アウトプットドリブン ー実際の分析を進める
第5章 メッセージドリブン ー「伝えるもの」をまとめる
私が今回取り上げたのは序章,1章のみです。
ただ言われたことだけではなく、自分でイシューを見つけ出し取り組むことで
生産性も上がり仕事に充実感を持てるようになります。
これを機に楽しく働く方法が見つかれば、大変嬉しく思います。
本を読む時間が無い!、という方には「耳で聞く読書」がオススメです。
詳しくは下のリンクからどうぞ。(急な広告、失礼します。。。)
ではまた。
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