なんで日本企業は年功序列が根強いんだろう?
上司の命令は絶対!って古くない?
会社にこんな不満を感じた経験ありませんか?
年功序列の階級、上の命令は絶対、昔からやってるから正しい、などなど
私は社会人になって4年目ですが、
会社にある暗黙のルールや伝統にどうしても納得できないことが多かったんです。
その理不尽さに絶望しそうにもなりました、、、
ただその会社にいる以上、下手なことを言うと自分の首を絞めるんですよね、、、
でも今は、上司でも会社のせいでもない所に原因があることを知り
まずは自分から少しずつ変化していこう、というマインドになれました。
理不尽さに絶望しかけていた私がです。
この本に出会えたことで。
「超」入門 失敗の本質 鈴木博毅 著
この本の内容を私なりにまとめると、
「日本の文化に染まるな!」
どうも、さとまる と申します。
自分の人生を心から楽しみたい29歳、手取り20万サラリーマンです。
日本人の特徴と言われると、一体どんなものが想像できますか?
空気を読んで察することが得意、仲間や集団意識が強い、一つの技を磨いて職人になる
みたいなイメージがあるかと思います。
簡単に言うと
協調性があり、仲間思い、真面目で一生懸命な日本人
しかしこれらの長所も一転、勝負の世界では短所となります。
本書はタイトルの通り、失敗の本質
(戸部良一/寺本義也/鎌田伸一/杉之尾孝生/村井友秀/野中郁次郎 1984年 ダイヤモンド社)
の入門書であり、約80年前の太平洋戦争における日本軍の敗戦から日本の弱点を研究した本です。
本書では次の7つの敗戦理由から、日本の弱点を紐解いています。
私なりに本書を読み、次のように当てはめてみました。
”個人” としては良くても、”組織” では必ずしもそうではなくなってしまうということです。
指標に沿って資本を投入する
日本人はその勤勉さゆえに達人の域に達し、
意図しない偶然のイノベーションを引き起こしました。
それがかつての高度経済成長期です。
ここでこんな疑問が湧いてくるかと思います。
なんで日本の成長は止まってしまったの?
それは、テクノロジーの進歩が達人を追い抜いたからです。
かつての日本のイノベーションは偶然の産物であったがため、その本質を見抜くことができず
ただがむしゃらに努力することで勝てると思いこむに至りました。
しかしこれまでのやり方が通用しなくなり、目標達成に必要な指標がなくなってしまったんです。
ここで、本書を読んで印象に残った部分を紹介します。
”プロセス改善での成功体験は、努力至上主義や精神論と結びつきやすい性質を持っています。”
”議論も結論も、最終的に追及すべきはベストな解決策、ベストな結果を生み出すことです。
求めているのは、集団あるいは担当者の心理的平和ではありません。””最良の結果を目指した議論ではなく、すでに存在する結論を守ることが目標になっているのです。”
著者ー鈴木博毅 (2012). 「超」入門 失敗の本質 ダイヤモンド社
まさに現代の日本企業のあり方を指摘されているようではありませんか?
それだけかつての日本軍と今の日本企業では共通点が多いということです。
「自分が今している行為は何のため?」と自問自答を繰り返し
常に目的と指標を念頭に置き、限られたリソースを柔軟に投入することこそ
これからの時代を生き残る考え方になります。
まずは自分の意識から!
私が現在勤めている会社でも
絶対この仕事いらないだろ……
という業務が押し付けられるときがあります。
同業他社に先を越されないため、妨害するみたいな業務でした。
業界全体で見れば何の得もありません。
おそるおそる、
この仕事、本当に必要ですか?
と上司に聞いてみたら、
部長の指示だから!!
の一点張りで、議論にすらなりませんでした………
ある種の宗教的な強情ささえ感じてしまったんです。
つまり、上司の考え方が悪いんじゃなくて、会社ひいては日本そのものの問題なんじゃないか?、と
そんな中、本書に出会いました。
まさに会社の悪習慣についての記述があり、その原因についても触れられていました。
そして、気づいたんです。
私も上司と同じ考えを持っていたことに。
歴史から学び知ることは、自分の意識を変える上で
これ以上ない「効果はばつぐんだ!」でした。
いかがでしたか?
以下は、まとめになります。
日本人の美徳と言われた、空気を読む、鍛錬を重ねるといった
風習はこれからの時代では通用しない。
生き残るためには目標を達成するための正しい指標が必須。
限られた資本をどう扱うかで勝敗が決まる。
これからのビジネス社会を生き残るために必要な考え方です。
日本の仕組みや会社に絶望する前にまずは自分のマインドチェンジからしていきましょう!
本を読む時間が無い!、という方には「耳で聞く読書」がオススメです。
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ではまた。
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