どうも!さとまると申します。
東証プライム(旧東証一部上場)に勤めるサラリーマンの私が実際に読んでみて、魅力を伝えたい
と思った本の要約・書評ブログを書いてます。
※本記事は5分ほどで読み終わります。
突然ですが、こんな風に思ったことありませんか?
✔株や企業以外で資本家になる方法はないの?
✔大企業勤めの強みって何かわからない…
✔日本企業はオワコンなんて言われてるけど、本当?…
☑本記事の特徴
ということで今回、ご紹介する本はこちら!
「 サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい」
三戸政和 著
著者の三戸政和さんは㈱日本創生投資の代表取締役社長であり、数々の本も出版されています。
日本最大級のVC(ベンチャーキャピタル)にて、中小企業向けの事業承継・事業再生の
投資ファンドでご活躍されています。
そんな三戸さんが書かれた本書を、東証プライム(旧東証一部上場)企業に勤めている私が読んで
印象に残った点や気づきなどをまとめてみました。
それではさっそく行ってみましょう!
本の概要
サラリーマンから資本家へマインドチェンジ
さっそく、サラリーマンという生き方しか知らないあなたに、
このままだとヤバい!
と思ってもらうことから始めたいと思います。
ビジネスマンには大きく2つのタイプしか存在しません。
時間を切り売りして給与を得ている「こちら側の人間(雇われサラリーマン)」と、
自由に休み好きなことをやってお金がお金を生む「あちら側の人間(資本家)」
ハッキリ言いましょう。
これからの時代、「こちら側の人間」であり続けることはリスクでしかありません。
その理由をご説明いたします。
リタイア後に40年生きる現実
私も含め「こちら側の人間」であるあなたは、このままではみじめな老後を送ることになります。
高齢化社会と言われて久しい日本において、ほぼ100%の確立で断言できる未来があります。
それは、国の社会保障制度も、企業の制度も、縮小しているということです。
年金支給額の減少、医療費や税負担の増加、退職金もあてにはなりません。
年代とともに生産性は落ちますから、労働だけで稼ぐには限界があります。役職定年となれば給与は半減してしまいます。
働けなくなれば、貯金や退職金(もらえるかわかりませんが…)を切り崩しながら生活していくハメになります。
もちろん、旅行や趣味を楽しむ余裕なんかありません。
要するに、「あちら側の人間」にならなければジリ貧や老後破産するかもしれないということです。
会社を買って資本家になろう
でも、
「あちら側の人間」になれる人なんてほんの一握りの人だけじゃないの?
確かにビジネスを立ち上げて成功させたり、株取引で巨万の富を得たり、ごく一部の天才しかなれないものだと思いますよね。
しかし、企業でもギャンブルでもなく、普通のサラリーマンでも「あちら側の人間」になれる方法があるんです。
それが、会社を買うことです!
中小企業を個人買収して資本家へ
いきなり会社を買えだなんて言われても、普通のサラリーマンが買えるの?
と疑問に思いますよね?
そもそも会社を買うってどういうことなのかイメージすらできません。
そこは仲介業者の出番です。著者の三戸さんも仲介業者を経営されています。
さらにマッチングサービスもあり、誰でも簡単に探すことができます。
しかし、買ったとしても経営なんて…と思いますよね
大企業の社員=中小企業の幹部社員
そもそも、サラリーマンが経営なんてできるのでしょうか?
可能です。
特に大企業の管理職であれば、部下を数人~十数人は抱えています。
これを一つの会社と考えればそんなに難しくはないはず。
予算や目標などのKPIを立て、進捗を確認しPDCAサイクルを回していく。
会社の要ともいえる人材育成は、OJTを駆使して実施する。
もうお気づきかと思いますが、大企業のノウハウとは、高度にシステム化された勝利のビジネスモデルそのものと言っても過言ではないのです。
そして、大企業の当り前は中小企業の当り前ではないということ。
赤字の顧客との取引を見直す、合い見積もりを取る、新規顧客に営業をかける、会議の場で意見を聞き伝える、朝礼で行動管理をする、クラウドを利用して業務を効率化する。
大企業のノウハウをもってすれば維持することは比較的に容易であり、利益向上することも夢ではありません。
これで少なくとも、経営者のイメージすらできなかった状態からは脱したはずです。
売りに出る会社は危ないのか?
衝撃的な事実として、廃業する中小企業の約半数は「黒字廃業」です。
その理由は、多くの中小企業は後継者不足にあります。
「大廃業時代」は買い手市場
時代は変わり、子供に継がせることが減りました。上京して帰ってこないパターンが多いのです。かといって、元からいた社員も社長になることには抵抗があるのです。
そうなれば、いくら黒字でも事業を続ける見通しが立たずに「黒字廃業」となってしまいます。
だから値下げ交渉の余地もあるということです
優良企業を見極める!
財務諸表を見極める必要があります。ここはプロの方の出番です(笑)
(税理理や会計士)
仕組みやノウハウを知らずに非効率は経営をしていても黒字になっている企業もあるのです。
健全な経営をすれば利益が膨らむ可能性が多分にあるのです。
感想
本書の読みやすさ
新書なので分量も多くなく、1週間もあれば読み終えます。
特に未来予測は具体的でとてもイメージしやすい内容でした。サラリーマンの方には共感できる部分が多いと思いました
こんな人にオススメ
大企業に勤めているサラリーマンの方に全員にオススメです。
普通にこなしている業務がそのまま資産価値として変換できる可能性があるからです。
時間を切り売りする以外の所得に気づけるのも利点です。
読み終えて思ったこと…
私は30代でまだ管理職ではありません。マネジメントもわからない状態でしたが、
一番うれしかったのは、今の経験は無駄じゃないと思えたところです。
今働いている会社で管理職になったとしても、この考え方は応用できるなと感じました。せっかくの知識や経験は生かさない手はない!
ただ気づいていないだけで、日本企業はまだまだやれるんだという希望にもなりました。
本書にはほかにも、陥りがちな起業や飲食店経営の失敗についても、実例を踏まえて解説してくれています。
いかがでしたか? 本書は全6章で構成されています。
1章 だから、起業はやめておきなさい
2章 飲食店経営に手を出したら「地獄」が待っている
3章 中小企業を個人買収せよ
4章 100万の中小企業が後継社長を探している!
5章 「大廃業時代」はサラリーマンの大チャンス
今回取り上げたのは序、3,4、5章です。
もっと深く知りたい!と思ったら、実際に本書を読むことをオススメします。
以上、参考にしていただけましたら幸いです。
最後に本書中で印象的だった一文を添えて締めたいと思います。
ではまた。
コメント